介護福祉士の就職先・活躍できる場所とは

しかし、就職先の多さゆえに、どの進路を選ぶべきか悩んでしまうケースもあるでしょう。そのため事前に介護福祉士の就職先について情報を集めて、自分に合う進路を明確にするのがポイントです。
本記事では、介護福祉士の主な就職先について解説します。介護福祉士として活躍を目指す人は、具体的にどのような就職先が自分に合っているのか、この機会にチェックしてみてください。
■介護福祉士の就職状況について■
介護福祉士になるには、専門学校などの養成施設に進学して国家試験に合格する必要があります。そのうえで就職先を見定めて、自分が思い描く働き方を実現できる職場を探すことが求められるでしょう。
そこでまずは、以下で介護福祉士の就職状況について解説します。
■福祉・介護・医療の分野で働いている人が大半■
令和3年7月に発表された「社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の「就労状況調査」(速報版)」を参考にすると、介護福祉士として働いている人の多くが、福祉・介護・医療の分野の職場に従事しています。具体的な数字では76.3%の介護福祉士が、福祉・介護・医療の分野を就職先に選んでいるのです。
いずれの領域でも介護のスキルが活かされるため、介護福祉士として活躍を目指せます。今後も介護福祉士となる人の多くは、福祉・介護・医療の分野に就職することが予想されるでしょう。
参考:「社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の「就労状況調査」(速報版)」
■特に高齢者福祉関係の職場が多い■
介護福祉士の就職先として特に多いのが、高齢者福祉関係の職場です。先と同様に「社会福祉士・介護福祉士・精神保健福祉士の「就労状況調査」(速報版)」を参考にすると、高齢者福祉関係で働いている人が81.8%、障害者(児)福祉関係が9.4%、医療関係が6.1%となっています。高齢者福祉関係の職場を就職先に選択している人の割合が、圧倒的に多いことがわかります。
高齢者の生活をサポートする施設やサービスでは、介護福祉士のスキルを存分に活かせます。そのため就職先の選択肢として、特に人気があると考えられるでしょう。高齢者福祉関係の職場も、介護福祉士のような専門家を必要としています。介護福祉士の需要が高い職場となるため、今後も多くの求人が出されるでしょう。
■介護福祉士の主な就職先■
介護福祉士の主な就職先には、以下の種類があります。それぞれの就職先ごとに特徴があり、求められるスキルや役割も変わってきます。
以下では、介護福祉士の主な就職先の情報を紹介します。
■特別養護老人ホーム■
介護福祉士は、特別養護老人ホームに就職して働くケースが多いです。特別養護老人ホームには、常時介護が必要とされる65歳以上の高齢者が生活しています。自宅で生活や介護が難しい人が入居しているため、介護福祉士は日常生活の介助や健康管理などを行います。身体介護のほか、炊事・洗濯など生活支援、リハビリテーションやレクリエーションなどを企画・実行するのも介護福祉士の役割です。
■介護老人保健施設■
介護老人保健施設とは、病気などで介護が必要となった人を、元の自立した生活ができるまで回復させることを目的とした施設です。介護福祉士はリハビリテーションによって身体機能の回復などを支援するほか、日常生活における介護や健康管理なども担当します。
介護老人保健施設では、あらかじめ入居日数を決めておくショートステイや、自宅から施設に通うデイケアなど、複数のスタイルで利用できます。介護福祉士は施設利用者の目的や生活スタイルに合わせて、計画的なリハビリテーションを実施していく必要があります。
■身体障害者療護施設■
身体障害者療護施設は、日常生活において常時介護が必要とされる人たちを支援しています。先天性の疾患のほか、事故や病気で障害に悩まされることになった人など、さまざまな事情を持つ人が利用しているのが特徴です。生活に必要な介護を行いつつ、健康管理やその人に合った生活方法の指導、衛生管理や医療行為などを実施しています。
介護福祉士はそのなかでも、健康管理や身体介護、生活訓練や必要な支援などを担当します。就労の意思がある人に対しては、社会参加ができるように訓練やアドバイスを行うこともあります。
■デイサービス■
デイサービスでは利用者から施設に通所してもらい、生活のサポートを行います。施設に入所するのではなく、自宅への送り迎えを行って、短時間だけ支援をするかたちになります。介護福祉士は生活に必要な介護のほか、運動やレクリエーションなどを行って、身体機能の維持をすることも仕事になり得ます。また、同じサービスの利用者と交流し、孤立による精神的な負担を軽減するのもデイサービスの役割です。
■在宅介護サービス■
在宅介護サービスとは、介護福祉士が直接サービス利用者の自宅に訪問し、介護や生活支援を行う職場です。自宅で自立して生活できるように、必要なサポートを行うのが介護福祉士の役割となります。着替え・入浴・食事などの身体介護のほか、生活用品の買い物や洗濯・炊事なども行います。サービス利用者の生活を維持しつつ、必要な支援を的確に提供していくことが、在宅介護サービスで介護福祉士に求められる仕事です。
■まとめ■
介護福祉士の就職先は、上記のように多くの種類があります。そのほかにも福祉・介護・医療の分野に含まれる職場であれば、介護福祉士として活躍できる可能性があります。まずはそれぞれの職場の特徴や魅力、仕事内容を確認して自分の希望とマッチするか考えてみましょう。同時に、自分がどのような働き方をしたいのか明確にしておくのも重要です。自分が目指す働き方ややりたい仕事が曖昧だと、最適な就職先を見極めるのが難しくなります。自分自身と向き合う時間を作り、将来の就職先について真剣に考えてみましょう。
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