介護福祉士になるには?資格取得までの流れについてご紹介します。
日常生活におけるさまざまな支援を行う介護福祉士は、超高齢化社会を迎えた日本にとって欠かせない職業です。介護福祉士として働けるスキルを持つ人材は、今後もあらゆるシーンで活躍できるでしょう。これから介護系の仕事に就くのなら、介護福祉士を目指すことをおすすめします。
介護福祉士になるには、国家資格である「介護福祉士資格」を取得しなければなりません。介護福祉士資格を取得したうえで、就職先を決めるのが、介護福祉士になる基本的な流れになるでしょう。
本記事では、「介護福祉士になるには?」という基本的な疑問について、詳しく解説します。資格試験の詳細も紹介するので、介護福祉士を目指す人はぜひ参考にしてください。
■介護福祉士になるには?■
介護福祉士になるには、介護における唯一の国家資格である「介護福祉士資格」を取得することが条件です。介護福祉士資格を取得するには国家試験を受験しなければなりませんが、そのためにはいくつかの条件を満たす必要があります。
以下では、介護福祉士になるための方法・流れについて解説します。
■介護福祉士の養成施設に進学する■
介護福祉士になるには、まず介護福祉士を目指せる養成施設に進学するのが最初のステップになります。大学・短大・専門学校といった種類のなかから、養成施設に指定されている学校を見つけて、進学する必要があります。「社会福祉士及び介護福祉士法」が改正されたことで、平成29年度から介護福祉士の国家試験を受験するには、養成施設に進学して卒業することが条件になりました。
仮に介護福祉士として働ける能力を持っていても、養成施設を卒業していないと国家試験を受験できません。そのためまずは専門学校などに進学して専門知識・技術を身につけて、受験資格を得るのが基本的な流れになります。
養成施設を令和9年3月までに卒業する場合、卒業後5年の間は国家試験を受験しなくても(もしくは試験に不合格でも)、介護福祉士として働ける特例措置があります。5年のうちに国家試験に合格する、もしくは卒業後5年間継続して介護などの業務に従事すると、5年後も介護福祉士の資格登録を継続できます。ただし、令和9年4月以降の卒業生は、国家試験の合格が介護福祉士になる必須条件となります。いずれにしても国家資格は、介護福祉士としての能力を証明するものとなるため、取得したうえで就職活動を進めるケースが多いです。
■介護福祉士の国家試験を受験する■
介護福祉士の養成施設で学び、必要なスキルを身につけたら、国家試験を受験して合格を目指します。介護福祉士の国家試験は、年に1回実施されています。申し込み受付期間は例年8月上旬〜9月上旬ごろ行われ、翌年の1月下旬に筆記試験、3月上旬に実技試験が実施されます。介護福祉士の養成施設に通いつつ翌年の試験に備えて、申し込みと対策を行うのが基本的な流れです。ちなみに、専門学校などの養成施設で受験条件を満たした場合、実技試験は免除されます。
仮に不合格になっても、介護福祉士の国家試験に年齢制限はないため、何度でも受験が可能です。しかし、介護福祉士の勉強をしてから時間が経過するほど、学んだことを忘れやすくなってより合格が難しくなるでしょう。そのため卒業と同タイミングで合格できるように、しっかりと受験対策を行うのがポイントです。
■介護福祉士の資格試験について■
介護福祉士になるには、事前に資格試験の詳細を確認し、対策を取るのが基本です。試験範囲や合格率などをチェックし、効果的な試験対策が行えるように備えましょう。
以下では、介護福祉士の資格試験について解説します。
〇介護福祉士の資格試験の出題範囲〇
介護福祉士の筆記試験では、以下の内容が出題範囲となります。
①人間の尊厳と自立
②人間関係とコミュニケーション
③社会の理解
④こころとからだのしくみ
⑤発達と老化の理解
⑥認知症の理解
⑦障害の理解
⑧医療的ケア
⑨介護の基本
⑩コミュニケーション技術
⑪生活支援技術
⑫介護過程
⑬総合問題
上記のなかから問題が出題され、総得点の70%程度が合格ラインとなります。
■介護福祉士の国家試験の合格率・難易度は?■
介護福祉士の国家試験の合格率は、平均で75〜85%程度となっています。国家試験のなかでも、比較的合格率は高い方だと言えるでしょう。そのためきちんと試験対策を行い、当日に実力を出しきれれば、試験の合格は決して難しくありません。
もちろん、合格率が高いことに油断して対策を怠ると、不合格になる可能性もあります。学校側が積極的に試験対策を実施してくれるケースが多いので、試験前に万全の準備ができるようにスケジュールを調整するのがポイントです。
■介護福祉士の資格を取得するポイント■
介護福祉士の国家資格を取得する際には、いくつかのポイントがあります。スムーズに合格して就職できるように、基本となるポイントは押さえておきましょう。
以下では、介護福祉士の資格を取得するためのポイントを解説します。
■過去問を解いて出題される問題をチェックしておく■
介護福祉士の資格試験においても、過去問を利用した対策は有効です。過去に出題された問題を把握することで、出題の傾向や問題の出し方が見えてくることがあります。資格試験の雰囲気に慣れるきっかけにもなるため、本番で成果を発揮しやすくなるでしょう。介護福祉士の国家試験の過去問は、「社会福祉振興・試験センター」のホームページで確認できます。
■学校の試験対策や支援制度を有効活用する■
介護福祉士の試験に合格するには、学校が提供する試験対策や支援制度を可能な限り利用するのもポイントです。「和歌山YMCA国際福祉専門学校」では、介護福祉士として働くための実践的なスキルの習得に加えて、国家試験に合格するためのサポートも実践しています。
入学した段階から就職支援も行っているため、学生一人ひとりに対して理想的な職場を提供可能です。試験対策と就職支援の両方が充実しているので、安心して介護福祉士になるための勉強ができるでしょう。
■まとめ■
介護福祉士になるには、専門学校などの養成施設に進学し、国家試験の受験資格を取得する必要があります。介護福祉士の国家試験に合格して国家資格を得ることが、就職に必須の条件です。そのためまずは専門学校などの情報を収集し、自分にとっての最適な進路を見つけることから始めてみましょう。
介護福祉士を目指すのなら、「和歌山YMCA国際福祉専門学校」がおすすめです。1年次から現場実習を行い、実際の介護現場での経験を積めるのが魅力です。介護のスキルに加えて、個別ケアの方法やコミュニケーション技術なども学べるため、実践的な能力を育めます。この機会に「和歌山YMCA国際福祉専門学校」ならではの魅力を、ぜひホームページなどからご確認ください。